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早明浦ダム 観光船運航へ

昨日、讀賣新聞オンラインにて「 早明浦さめうら ダム」の記事を取り上げていただきましたので、ご報告いたします。

▼讀賣新聞オンライン

https://www.yomiuri.co.jp/local/tokushima/news/20240625-OYTNT50140

▼記事の内容

吉野川上流にあり、四国4県の水源となっている高知県の「 早明浦さめうら ダム」のダム湖で7月、初めて観光船の運航がスタートする。徳島市の認定NPO法人「新町川を守る会」が、ダムのある同県大川村と交流があり、地域の活性化に役立てばと企画した。乗客は雄大な自然を楽しみ、ダムの底に沈んだ歴史も知ることができる。

高知県北部にある大川村はかつて鉱山経営で栄え、1960年頃には約4100人が住んでいた。だが、72年に鉱山が閉山し、73年には早明浦ダムが完成、村の中心部はダムの底に沈んだ。人口が急激に減少し、2010年と15年の国勢調査で、離島や原発事故で村外避難中の村を除くと日本で人口が最少の村になった。20年の調査ではワーストを脱したものの、その後もさらに人口は減り続け、今年5月末時点で352人となっている。

そんな中、「治水などダムの恩恵を受けた吉野川下流の住民が上流を盛り上げよう」と、吉野川水系の新町川などで観光船を運航してまちおこしに取り組む同法人が運航を企画。約30年前から、大川村で定期的に植樹などをしていたことから、理事長の中村英雄さん(85)が昨秋、村に提案した。

観光船は12人乗り。村の第3セクター「村ふるさとむら公社」で使われていなかった船を活用し、中村さんらが毎週大川村に通って運航する。

船は村役場付近を発着地点とし、ダム湖の約7キロを巡る。乗客は、四国最大級の滝「小金滝」(高さ約110メートル)などの観光名所を見学できるほか、ダムに沈んだ旧村役場など、かつての村中心部を紹介する資料を用意する。

大人1000円、小学生以下500円(税込み)で、来月6日から11月までの土、日曜、祝日に、1日5本運航する。来年以降は4~11月に運航する予定という。看板の設置や燃料代など運営にかかる経費300万円を、一般社団法人大学支援機構のクラウドファンディングサイト「おつくる」で8月31日まで募っている。

6月18日に徳島市内で記者会見した中村さんは「感謝を持って吉野川上流の地域を応援する。今後は森林の中を散歩できる道や、古民家を改修して宿泊施設なども整備したい」と意気込んだ。和田知士村長は「下流地域にきれいな水を送ってきた上流の住民を思い、このような取り組みをしてもらえるのは非常にありがたい」と述べた。

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